カーテンコール

2006年9月28日
■昔の男

残業し、一杯のみてえと、家に帰ったところで昔の男から電話があった。
3年半ぶりにその後あってみた。

昔の男と言ってもショウちゃんのように素晴らしい男性と比べては見劣りがする。

見た目は、堂本光一のように爽やかだが、話すことも爽やか。
だがしかし、違うところは・・。

頭が悪いところだ。

なんぼ男前でも頭が悪くては三十路女の知的好奇心は満たされない。
だだ、結構やさしい所のある男で、私の辛い時期、いろいろ元気をくれた。
もう十年の付き合いになるか・・。

一時間ほどでビールを二杯平らげて(←飽きたらしい。)、自分の勘定だけは1000円置いて店をでた。
店を出る前に優しい男はこういうのだ。
「今度ゆっくり飯でもいこうよ。」

今度と言う言葉を愛撫しながら大人な女はこういうのだ。
「楽しみにしてるから。またね。」

きっと。「またね」は受け入れない。
サーフィンも彼に初めてならったのだ。
つまらない男ではなかった。
いとおしむ話題がないだけで。

男がいるとも言わなかった。女がいるとも言わなかった。

まさに私の10年のカーテンコールだった。

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