この世の春がきた
2006年1月23日■手をつないで誰もいない町を散歩する
手をつないで誰もいない横断歩道を走った。
車も通らないのに、雪が降りそうなほど寒い日曜なのに、私たちは頬を上気させて、手をつないで走った。
デートは谷町からぐんと歩いて、大阪城を見に行った。
大きなホテルのレストランから大阪城を見下ろして、彼はとても嬉しそう。
魚の美味しい料理屋さんまで2キロほど歩いて、道に迷った途中に彼は私にこういった。
「好きですよ。さくらさん。」
私はとても嬉しくて、赤い顔して「はい!」と頷いた。
やっとたどり着いたお店の魚はとても答えが出ないくらい美味しくて、どんぶりも照り焼きも、二人で半分ずつして、ビールを2杯飲んで店を出た。
まだまだ帰りたくない私たちは、近くの沖縄居酒屋で泡盛を飲み比べ、彼の友達も呼んで楽しく飲んだ。
そのうち彼の友達の婚約者も来て、4人で大盛り上がりの宴会となった。
嬉しくて、楽しくて、少し一人になって泣いた。
■帰りに彼は突然いうのだ。
電車を待っていたそのときに、急にまじめな顔して彼が言う。
「死ぬなよ。サクラ」
「どうしたの?」
「とにかく死ぬな。絶対だ。」
去年は死ぬということに取り付かれていた私は、真摯に「はい。」と頷いた。
どこかで、自殺とかそういうことは勝手にやっていいものだと最終兵器を握っているかのように思っていた。
でも、彼がそういうのなら、その最終兵器を捨ててもいいかとかたずけた。
どうして彼がいきなりそういったのかはわからない。
わからないけれど、誰かがいわしたことなのだろうと納得した。
それはさっちゃんなのかもしれないと、納得した。
手をつないで誰もいない横断歩道を走った。
車も通らないのに、雪が降りそうなほど寒い日曜なのに、私たちは頬を上気させて、手をつないで走った。
デートは谷町からぐんと歩いて、大阪城を見に行った。
大きなホテルのレストランから大阪城を見下ろして、彼はとても嬉しそう。
魚の美味しい料理屋さんまで2キロほど歩いて、道に迷った途中に彼は私にこういった。
「好きですよ。さくらさん。」
私はとても嬉しくて、赤い顔して「はい!」と頷いた。
やっとたどり着いたお店の魚はとても答えが出ないくらい美味しくて、どんぶりも照り焼きも、二人で半分ずつして、ビールを2杯飲んで店を出た。
まだまだ帰りたくない私たちは、近くの沖縄居酒屋で泡盛を飲み比べ、彼の友達も呼んで楽しく飲んだ。
そのうち彼の友達の婚約者も来て、4人で大盛り上がりの宴会となった。
嬉しくて、楽しくて、少し一人になって泣いた。
■帰りに彼は突然いうのだ。
電車を待っていたそのときに、急にまじめな顔して彼が言う。
「死ぬなよ。サクラ」
「どうしたの?」
「とにかく死ぬな。絶対だ。」
去年は死ぬということに取り付かれていた私は、真摯に「はい。」と頷いた。
どこかで、自殺とかそういうことは勝手にやっていいものだと最終兵器を握っているかのように思っていた。
でも、彼がそういうのなら、その最終兵器を捨ててもいいかとかたずけた。
どうして彼がいきなりそういったのかはわからない。
わからないけれど、誰かがいわしたことなのだろうと納得した。
それはさっちゃんなのかもしれないと、納得した。
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