野生の勘

2006年1月8日
■こう狩猟生活も長いと
狩猟生活も長いとですね。
野生の勘と言うものが発達し、先月アタリから私の第六感は、鬼太郎レーダーしかり、ビビンと突っ立ってたわけだ。

「おい!鬼太郎!そろそろタイムリミットじゃ。」

と、ご存知のあの目玉の親父の半分弾きつり上がった声が頭にこだます。

「父さん!何処ですか?奴はどこに?」
あわてて、黄色と黒のちゃんちゃんこに着替え私は耳を澄ました。

「鬼太郎!オイタするならあと一週間がリミットじゃ!やるならはやくやれぃ!奴はそばまで来ておるぞ!!!」

やるならはやくやれぃって、あんたそれでも親かよ。と、文句などを言いつつも私、電話かけました。

明治さんとショウちゃんに。
ええ、あの東京不倫物語豪華2本立てに。
これ、去年の年末の話です。
T三郎と会う1週間前の話。

「突然東京に行きます。接待ヨロシク。」

明治さんとショウちゃん。私の中で絶好調の艶男。
ここで干上がっていた女性ホルモンにカツ入れたかったのもあるけれど、なんせタイムリミットだと親父が脳内で暴れている。

いってみっか!と、東京行きのチケットをサクッと購入。
ああ、東京行ったら艶男と、ウナギを食べ、酒を飲み、締めにラーメンなんか食っちゃおうかしら。
ショウちゃんは車で迎えに来てくれるし、横浜で中華三昧?
考えれば考えるほど、「最後じゃぞ〜これが最後なんじゃ!」と親父が叫ぶ。

今までに無い、レーダーの引き。
最後なんだわ。あたい。ごくりと喉がなった。
緊張をしているのか、頭がクラリとゆれる。
首筋の汗をぬぐうと、なにやら妙な感触がそこにある。

コブだ。
首筋のリンパ腺にコブが出来た。
なんだか熱もあるらしい。

「父さん?!これは?!」
額に長く垂れ下がる前髪を振り乱し、目玉の親父をたたき起こした。
「鬼太郎・・・。それがタイムアップじゃ。」

目玉しかない親父は軽く頷いた。
「あんずるな鬼太郎。艶男どもはなんとかしよう。」

そうして、折角とった飛行機のチケットもむなしく私の東京行きはなくなった。

ウナギ!ラーメン!飲茶!畜生。

しかし、やはり勘と言うものは働くもので、奴とは1週間後きっちり出会い、妖怪レーダーは元道理におさまった。

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