パワー不足

2005年10月17日
■なつかしい兄貴と飲む
飲む、飲む。
勿論兄貴は車だ。
飲酒運転だけど飲む。
まだまだ地元には美味い店があるもので、荒削りのゴマ豆腐が美味い店で、マツタケ料理が500円均一で嬉しかった。
秋刀魚も美味かった。
酒が程よく回ったところで本題にさしかかった。

「あのね。これ、写真」

封筒を開けると、懐かしい笑顔。

「あのね。これ、成人式の日、うちの庭でとったの。」

指差す先には晴れ着の私たち。

「あのね。これ、遺影の写真になったんだよ。」

写真をピッと奪い彼は眼鏡をはずした。

なんでや。なんでや。なんでや。彼は呻いた。

なんでやろう?なんでやろう?なんでそんなことになったんやろう?
お前は馬鹿だ。
葬式になんで俺を呼ばんかった?

肩をつかむ。
私は笑う。

死んじゃったの。死んじゃったの。死んじゃったの。
大事だったのに。大事だったのに。大事だったのに。
一番大事だったのに。一番、一番、一番。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索