ISBN:483870304X 単行本 森 瑶子 マガジンハウス 1992/02 ¥1,260

■非常識の美学
ananに掲載されていたエッセイ

森瑤子
麗しき師匠。

非常識の美学を私は10年前読んだ。
若き女性への痛烈とも言える警告の数々。
10年後もう一度読んだ。

師匠、安心してよ、あなたの育てた彼女たちは悪かないよ。と言いたくなってしまった。

10年で女性はこんなにも変わるのかと嬉しくなる。
ただ、男の子はどうだろう。
昔のほうがいい男がいたような気がする。
と、いうのも女の子がもっとはかなげで男性を頼っていたからか?

■森瑤子様へのラブレター

?ハンサムガール
あなたの言うハンサムガール。親父ギャルを飛び越えて、いいハンサムな女が増えたと思います。
自分で立って爽やかな女、私の職場の先輩にいます。
40代でもサイズは細身、彼女らしい気配り、頼りになるフォロー、独身だけれども華がある。そして一緒に飲むお酒は格別な人。年収は1000万以上。
素敵。独身40代女性の前で結婚話をすがすがしく聞いてくれる(もしくは言える)人何人いるだろう。
10年前よりは格段に増えたはず。

?女のゴルフ
ゴルフウェアーがダサくて嘆いていた森さん。
喜んでください。あなたの言ったような普段のスタイルでおしゃれ目ウェアーが増えています。普段のおしゃれ着、カジュアルで出かけるゴルフは格別ですよ。
ユニクロって知ってます?あそこのポロシャツなかなか映えますよ。

?一人遊び
今年のテーマは「お一人様」って言葉が雑誌に踊っていますよ。
あなたからすれば、してやったりと微笑するところでしょう。
今、大人の女性は親しき仲にも礼儀あり、本当に好きで食べたいものは一人でゆっくりってのがかっこいいみたいです。
私が思うに、一元さんでお一人様はかなり無謀な御馬鹿様ですが。
しっているお店でリラックスしながらのお一人様はいいもんです。

?苦労しようよ
皆苦労してるよ。自立と自我に。そして人として。
私の周りだけかも知れないけれど、適当にやっていこうってやつはいません。

?潜在性デブ体質
これは一番聞いて欲しいところ。搖子さんが笑ってたよね。そんなカロリー高いもの食べてると、絶対太ってくるわよお嬢さんたち。って。
笑ってたよね。これが今は美味しいものを少し、そして週末はゴルフにヨガにエステ。女性たちは自分の稼いだお金でスタイルを保ち、美しくなるのもひとつの娯楽として楽しんでいます。

まだまだいろいろ言いたいが、指が疲れたのでこれまで。

この人のエッセイを読んで、「ちくしょう」とぷーと膨れたりもしたけれど、やはり笑ったり、学ぶことが多かったり。
もっと読みたかったな。
今の私たちをしかって欲しかったな。

あの人が電車男なんか見たらなんていうだろう。
「可愛い男。」って言うだろうか。
きっと、
「自分がサボって、健気に自分を磨いてた女を掻っ攫うなんて棚から牡丹餅もいいとこ」と言って一喝してしまうだろうか。

私的にはエンターテイメントとして楽しめたのは、何にも汚れていない金持ちの美人OLとの夢のような恋愛。
あとで残る不快感は、「お前、エルメスは最初っから気があることわかってるじゃねーか」と、1+1=2だって事を涙ながらに訴えて拍手を貰っている現代男性の一番さえない所。

ほんと、馬鹿でも告白したらOKだってわかるだろーが。

こんな事言ってるからいけないのか。
いや、本当にもうちょっとなんとかならんか同じ歳男子。

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