禁断の出会い その4
2004年2月20日 恋愛小さい頃から、私は物語で言う脇役的存在だと思っていた。
でも人前に出るのは嫌いではないし、注目されるのも嫌じゃない。
ただ、主役になりうるものを持っていなかった。
中学校くらいから、主役になりうる人ってのは必ず恋愛していることがわかった。
話を聞いていてもその人たちの言葉は、きらきらした出来事を魅力的につたえてくれて、その様子は間違いなく「私、今主人公なの」といわんばかりの明るさだった。
私は羨ましくて、羨ましくて、仕方なかった。
中学校のときも彼氏(らしき)ものはいたけれど、トキメキとか、そんなんじゃなくて、体裁で付き合っていたのかも。
私は、放課後の校内でのデートや、家までの帰り道一緒に帰るデートよりも、もっともっと深い、デートがしたかった。
女子高にいってから、価値観が逆転した。
彼女達は驚くほど、いろいろなことを知っていた。
少女漫画のように純粋に、彼を求めてはいけない。
少女漫画のように楽しいだけの恋愛なんかない。
彼の言うことをきいてはいけない。
ほれたら負け。
お金は大事。
うりもあり。
病気には気をつけろ。
捨てられたら、一週間以上ひきづるな。
みっともないので未練はのこすな。
人間的な感情ってのは、利用しやすい。などなど。
今、改めて文字にするとこんなところか。
こういう当たり前の大人のルールってのをドンドン教えてくれた。
だから、美香は彼に肩を抱かれている私を見たときに、声を出さずに私に忠告する。
「今日は、やるなよ」
私は、すでに彼がほしくなってしまっていたので、困った顔を作って、首を振った。
「イヤダ。ヤル」
彼は、私の手を取って、人ごみの中に入っていった。
強く握った手のひらは、思ったよりもひんやりとしていた。
でも人前に出るのは嫌いではないし、注目されるのも嫌じゃない。
ただ、主役になりうるものを持っていなかった。
中学校くらいから、主役になりうる人ってのは必ず恋愛していることがわかった。
話を聞いていてもその人たちの言葉は、きらきらした出来事を魅力的につたえてくれて、その様子は間違いなく「私、今主人公なの」といわんばかりの明るさだった。
私は羨ましくて、羨ましくて、仕方なかった。
中学校のときも彼氏(らしき)ものはいたけれど、トキメキとか、そんなんじゃなくて、体裁で付き合っていたのかも。
私は、放課後の校内でのデートや、家までの帰り道一緒に帰るデートよりも、もっともっと深い、デートがしたかった。
女子高にいってから、価値観が逆転した。
彼女達は驚くほど、いろいろなことを知っていた。
少女漫画のように純粋に、彼を求めてはいけない。
少女漫画のように楽しいだけの恋愛なんかない。
彼の言うことをきいてはいけない。
ほれたら負け。
お金は大事。
うりもあり。
病気には気をつけろ。
捨てられたら、一週間以上ひきづるな。
みっともないので未練はのこすな。
人間的な感情ってのは、利用しやすい。などなど。
今、改めて文字にするとこんなところか。
こういう当たり前の大人のルールってのをドンドン教えてくれた。
だから、美香は彼に肩を抱かれている私を見たときに、声を出さずに私に忠告する。
「今日は、やるなよ」
私は、すでに彼がほしくなってしまっていたので、困った顔を作って、首を振った。
「イヤダ。ヤル」
彼は、私の手を取って、人ごみの中に入っていった。
強く握った手のひらは、思ったよりもひんやりとしていた。
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